強烈な台風21号が過ぎ去ったと思ったら、今度は未曽有の大地震。「北海道胆振東部地震」と名付けられたのこと。道内全域にわたる停電など、台風から続く自然の猛威に、現地の方々は不安な日を過ごされていることと思います。どうか一日でも早く、いつもの毎日が過ごせることになりますよう。
今日の気になった記事はこちら。
余りにも重箱の隅をつつくようなクレームが多く、サービス提供側が委縮して些細なことまで完ぺきにこなそうとすることによって、かえってイノベーションが阻害されているのではないか、という内容です(超ざっくり)。
ホントにもううなずくことばかりで、日本の皆さん何だかおかしくなってきてやしませんか、と感じることが日常的にも多い。例えば、大雪によって通販の荷物の到着が遅れたことに対して店舗へクレームをつけたり(配達するのは宅配便だし、そもそも大雪だし)、安いからとネットでケーキを頼んだら美味しくなかったとグチグチ文句を言い続けてたり(ケーキは近所の美味しいケーキ屋さんで買ってその日のうちに食べましょう)、そこ怒るポイントが違うでしょう、と言いたくなることばかり。
パーフェクトなサービスが最高であることは間違いないのだけど、すべての事業者(それこそ街の○○屋さんにまで)に求めるのは違うだろうと。極上のサービスを受けたいのであれば、極上の報酬を用意せよと思うわけです。安からという理由で買ったものの質が悪いからって、文句を言うなよと。
それもこれも、日本がこれまで歩んできた歴史の弊害なんだろうな、とつくづく思います。あまりにも過剰なサービスを低価格で提供し続けてきたから、それがごく普通の当たり前なことになってしまって、感覚がマヒし、少しでもそこから外れると我慢できなくなる。素晴らしいサービスに対してはお金を払う必要がないとまで思っている(だってサービスでしょ?あっちのお店は同じ価格でそのくらいのことやってくれるよ!的な)。
さらにネット、特にSNSの普及によって発信が容易になり、ちょっとでも気に入らないことがあればすぐクレームを書き込むことができる世の中。自分がサービス提供側で普段お客様から過剰な要求をされているからと、自分が客側になると「俺はいつもそんな風に客から言われてるんだから、こっちが客の時はおんなじことをしてやる」ってことになて負のスパイラル。
最近は多少、SNSなどでも良心的な意見が増えてきて、あまりに理不尽な要求ばかり訴える輩は、逆に炎上するようにもなってきましたが、それにしてもまだまだおかしな言いがかりをつける人たちは後を絶ちません。ネットで見えているのはほんの一握り。今も日本のどこかで、理不尽な要求と戦っている方がいらっしゃるのでしょう。
私自身は今現在、お客様対応をする立場ではないのでこのような理不尽と戦う機会はありません。でも、色々な場面でこのような困難に立ち向かっている人の姿を見ることが多くあります。
理不尽な要求、理不尽なクレームって、何の得もないと思うんですよね。そもそもこういった怒りのパワーって、何の役にも立たない。怒るだけ無駄。そもそも怒ること自体が時間と体力の浪費だと思っているので、怒る必要がある場合(他人に迷惑をかけかねない場合とか)以外は怒ったら損だと思ってます。
またグダグダになってしまいました。私は一体何に“怒って”るんでしょうね…。