ニンテンドースイッチオンラインが有料化したことでお行儀の悪いユーザが減った、という話を聞いて思ったこと

ニンテンドースイッチオンラインが有料化したことでお行儀の悪いユーザが減った、という話を聞いて思ったこと

先日、Nintendo Switch Onlineが無料期間を終え、有料化された正式サービスとしてスタートしました。人気のスプラトゥーン2など、オンラインで楽しむことが(ほぼ)前提のソフトで楽しんでいたユーザからは賛否両論の意見が飛び交っていましたが、金額もそれほど高価なわけではなく(300円/月など)、おおむね理解を得られているのではないかと思います(実際、我が家も年間4,500円のファミリープランに加入しました)。

有料化されてから言われるようになったのが、「有料化してからオンラインのユーザで行儀の悪いユーザが減った」という意見。行儀が悪いというのは、ゲームの進行中に無断で抜けたり、ルールを無視したひどいプレーをしたり、といったゲームを楽しんでいるユーザの迷惑になるような行為のことと言って良いでしょう。こういった迷惑行為をするユーザが、無料で遊べた時よりも確実に減った、ということです(ゼロになった、ということではないでしょう)。

これは恐らく、無料でできるからこそ適当なプレーや、迷惑をかけることを楽しみとしたユーザが多く遊んでいた、ということだろうと思います。有料化されたことでそういったユーザの多くは、無料で(彼らの思う方法で)楽しめる別のゲームなりコミュニティなりに移っていったのでしょう。そういったユーザは、基本お金を払うことを、金額の大小にかかわらず極端に避ける傾向がある気がします。

で、この話を聞いたときに真っ先に思ったのは、「優良なユーザ(お客様と言い替えても良い)のためを思うなら、ある程度の価格を維持したほうが良い」ということ。これは、どんな商売にも言えることなのじゃないかな、と思っています。

一見、ユーザのためを思うなら、できる限り安く、可能ならば無料でサービスを提供することが良いことのような気がします。しかし、そもそも企業が利益を得られなければ、いずれそのサービスは消滅してしまいます。ヘビーユーザであればあるほど、そのサービスが無くならないでほしいと願っているでしょう。であるならば、ユーザのためを思うならば維持できる状況を保つことが、サービス提供側の責任とも言えます。

また、安価に、あるいは無料で利用できるようにすることで、本当にそのサービスの恩恵を受けていたユーザにとってマイナスな状況となることもあります。サービスの品質が落ちたり、質の悪いユーザが増えることで雰囲気が悪くなったり…。ニンテンドースイッチオンラインは、まさにこれが逆にはまった(改善した)事例と言えるでしょう。

実は、この話は、サービス提供側だけでなく、ユーザ側の協力も大いに必要な話になってきます。例えば先日、森永の歴史あるチョコレート菓子である「チョコフレーク」が生産終了する、というニュースがありました。このニュースを聞いて「ショック!」「好きだったのに…」といったユーザの声が上がりました。でも、そもそもで言えば売れなくなったから生産終了となるわけです。好きだったというならば、ちゃんと定期的にでも買ってたの?と聞きたいわけです。

ユーザの立場になったとき、そのサービスが終了してほしくないのであれば、きちんと対価としてお金を支払うことを忘れないようにしないといけません。

企業としては、値付けというのは非常に難しいものだと思います。競合他社の似たようなサービスが非常に廉価で提供された場合、価格競争に陥ってしまうのは避けられないと思われるかもしれません。でも、そこで一度しっかりと状況を見極めて、ちゃんと考えること。焦る気持ちを抑えられるかどうかが重要です。もちろん、素早い判断が必要な場合もあると思いますが、逆にそれは想定して事前にどうするかを判断しておくべきでしょう。

価格に手を付けるのは、もうやれることはすべてやり切った、もう値下げしかない、と言い切れるときのみ。ほとんどの場合、必ず何か打ち手が残っているはずです。短絡的にならずに、考えて行動することを肝に銘じましょう。

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